支部長 前山 達彦


 日頃は中部支部へのご支援ご鞭撻を賜り感謝申し上げます。
 
 昨年の交通事故による死者数は、3,694人で前年比210人減少しました。 しかしながら、子どもたちや高齢者などの痛ましい交通事故が相次いで発生するなど、いまだ多数の尊い命が交通事故の犠牲になっております。また愛知県においては、15年連続の全国ワーストワンでありまして、依然厳しい状況が続いております。
 
 本年も中部支部の事業としまして、23回目を予定しております中部地方整備局様との意見交換会において、生活道路や通学路、自転車通行空間など、様々な安全対策のご提案を行い、その成果を中部4県に普及してまいりたいと思います。
 
 道路施設のメンテナンスにつきまして、全ての橋梁、トンネル等については平成26年7月より、道路管理者は5年に1度近接目視で点検を行うこととされましたが、大型標識以外のF型、単柱式などの小規模附属物につきましては、昨年3月にその点検要領が国土交通省において制定されました。中部支部4県においては、これまでもそれぞれ自治体や警察の標識・標示等の老朽化調査を自主的に実施してきましたが、この点検要領に沿って、老朽化した交通安全施設の更新が加速化されることを切に願うところであります。特に標識につきましては、転倒の恐れがある腐食だけではなく、例えば当て板ばかりで、ほとんど反射しない標識等が数多く見受けられますので、機能の観点からも専門工事業者として取替えのご提案をしていきたいと存じます。
 
 また、東京オリンピック・パラリンピック開催も近くなってまいりましたが、大幅に増加することが予想される海外からの観光客対策として、昨年2月に標識令の一部改正が交付されまして、高速道路番号(いわゆるナンバリング)標識の新設、または一般道における高速道路の標示の変更等が始まりました。2020年までにあと2年と迫ってきておりますので、早期のご発注と整備を期待するところでございます。
 
 警察関係では一時停止標識と徐行標識に、それぞれ「STOP」「SLOW」の英語を併記する標識が、昨年から登場してきておりまして、標識の国際化を感じているところでございます。
 
 資格関係では昨年、登録標識・路面標示基幹技能者の国土交通大臣登録の更新が始まりまして、この度、初めての更新講習が東京、大阪で実施されました。また、この登録標識・路面標示基幹技能者講習の修了者に主任技術者の資格が付与されました。さらに道路標識設置・診断士が『道路標識点検診断士』と名称を変え、国交省の技術者資格として認定されました。今後は国家資格を持った標識点検のプロ集団として、道路標識の更新に寄与してまいりたいと存じます。
 
 また、中部から発信し全国運動として展開されております、子どもを守ろうプロジェクトにつきましては、全国大会が山梨県で開催予定で10周年を迎えます。これを機会に、さらに全国の仲間と子どもたちを交通事故、犯罪、災害から守るボランティア活動を推進してまいりたいと存じます。
 
 さらに、担い手不足の大きな課題に対処するため、当協会においても路面標示施工技能士の検定を実施するとともに、登録標識・路面標示基幹技能者などの資格制度を今年も推進し、人材育成を勧めてまいりたいと存じます。また、働き方改革の一環として発注の平準化も強くお願いしていく所存です。
 
 最後に専門工事業者団体として、中部4県の交通事故の防止に会員一同取り組んでまいりますので、本年もご支援・ご指導をいただきますようお願いいたします。






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社団法人 全国道理標識・標示業協会中部支部